―――――――――――――――――――― 『ガンドッグゼロ』FAQ (2010/1/13更新) ※特に指定がない限り、ページ数はルールブックのものを指します。 ―――――――――――――――――――― ※「カスタマイズ」(クラスアーツの《カスタマイズ》ではありません)とは、『Role&Roll』掲載のサポート記事「ロジスティカル・サポート」で提案している、選択ルール/データ案です。  カスタマイズは、必ず採用しなければならない公式ルールではなく、採用/不採用(そして細部のアレンジ)はGMとプレイグループの判断に任されています。  したがって、回答中で「カスタマイズ」として提案されている変更などは、あくまで質問者の不満や違和感を解消するための提案であり、必ず従うべき決定事項ではありません。 ◆キャラクター作成◆ 【Q】キャラクター作成時、[入手値]のある装備はすべて個々に[入手判定]をしなければならないのでしょうか? また、[入手値]が11以上の装備は購入できないのでしょうか? 【A】基本的にはそうなります。ただし、すべて判定していると時間がかかるほど買い物をする、事前にキャラクターを作成しておきたい、キャラクター設定上欲しい武装があるなどの場合もあるでしょう。  そこで、GMが許可すれば、キャラクター作成時に限り、以下のように扱ってもかまわないものとします。また、GMは特定の武装やアイテムを初期に購入できる、あるいはできないと自由に決定してかまいません。 ・[入手値]が10以下の武装やアイテムは、自由に購入できる。 ・[入手値]が11以上の武装やアイテムは、民間保安企業を通せば自由に購入できる。民間保安企業を通さない場合は[入手判定]を行ない、成功すれば購入できる。 ◆クラスアーツ◆ 【Q】《ショートバースト》のクラスアーツで2点バーストは可能でしょうか? 【A】GMが認めれば、可能としてかまいません。 【Q】「ロール後」に「達成値+7」し、「達成値が20以上になった場合にクリティカル」となるクラスアーツで「クリティカル」が確定するのはどのタイミングになるのでしょうか? 《アンチドート》や《カスタマイズ》によって達成値が変化した場合にどう処理すればよいのでしょうか? 【A】その行為判定における、《アンチドート》や《カスタマイズ》などのクラスアーツによる修正をすべて加えた最終的な達成値が20以上であればクリティカルとなります。 【Q】コモンクラスアーツの《アプレンティス》は、該当するクラスを持たない場合の専門スキルの修正-50%を-20%に軽減しますが、これは〈操縦〉における車輌カテゴリー(上級車両、専門車両)による修正にも適用できますか? 【A】厳密に言えば不可能です。  ただし、GMが認めれば、上級車両は±0%、特殊車輌は-20%に軽減できるとしてもかまいません。その場合は《ウォーキングマニュアル》も同様に扱うべきでしょう。 【Q】グロック18Cやスチェッキン(APS)などの、[フル]が選択可能なハンドガンには、特記事項に「■フル:-10%」と記載されていますが、《ショートバースト》を取得し、これらのハンドガンで[バースト]を選択した場合は、-10%の修正を適用するのでしょうか? 【A】適用しません。あくまで[バースト]での射撃として扱ってください。 【Q】タイミングに「いつでも」とある、成功率に修正を与えるクラスアーツは、成功判定のダイスを振ったあとに使用することで、本来ならば失敗していたはずの成功判定を成功(あるいはその逆)に変えることができますか? 【A】できません。すでにロールを行なっている場合、成功率を変化させても、判定の結果を変えることはできません。例外は「ロール後」のタイミングで使用できる《エースインザホール》と《レッドヘリング》です。  ただしGMは、クラスアーツの使用を宣言する間もなく(あるいは宣言と同時に)ロールが行なわれた場合、成功率を修正したうえでの再ロールを認めてもかまいません。 【Q】[PCの特徴]の「悪運」(成功判定でファンブルしたらリワードポイント1点でクリティカルに変換できる)を持つキャラクターが、《ヘッズオアテイルズ》(成功判定の代わりにコイントスを行ない、表裏を当てられたらクリティカル。外したらファンブル)を使用すると、リワードポイントさえあればその判定を必ずクリティカルにできることになりますが、いいのでしょうか? 【A】コイントスは成功判定ではないので、「悪運」の効果の対象にはなりません。 ◆武装◆ 【Q】ゴムスタン弾(ショットシェル版)の命中後に要求する[朦朧判定]に必要な達成値は、攻撃時の達成値でよいでしょうか? 【A】はい。攻撃時の[達成値]を使用してください。 【Q】MINIMIの装弾数は200ではなく、100なのですか? C-Magでも使っているのでしょうか? 【A】装弾数は100です。使用しているのは100発のベルト弾薬です。 【Q】「■〈狙撃〉±○%」と書かれた修正は、〈狙撃〉を使用した判定すべてに適用されるのでしょうか? 【A】[狙撃]と、〈狙撃〉による[超遠距離射撃]に適用されます。 ◆アイテム◆ 【Q】止血キットは「重複使用不可」とありますが、どこまでが「重複使用」なのでしょうか? 【A】止血キットの効果で[出血]を減少させている間は、さらに止血キットによる効果を得ることはできないということです。  例えば、2D6の[出血]を受けているときに止血キットを2回使って[止血]を0に減少させることはできません。1D6に減少させるだけです。  また、そのあとで1D6の出血を受けた場合、[出血]は2D6となり、やはり止血キットで減少させることはできません。  ただし、[医療行動]によって[出血]がすべて治療されたあとならば、再度止血キットが使用できるようになります。 【Q】P141のサイドバー「補器とゴーグルの併用」によると、ナイトヴィジョンとダットサイトは併用できないとあります。  しかしながら、2009年時点で(さらにはもっと前から)、ナイトビジョンに対応する軍用ダットサイト(Aimpoint CompM2、TASCO MD-33、EOTech 551、Leupold Mark4 CQ/T)も存在しています。そうした機能を持つダットサイトの、アイテムカードを作ってもらえませんでしょうか。 【A】ぜひ、データを自作して応募してください(笑)。  それはともかく、データ化するとすれば、多少高価($500くらい?)なくらいで、完全に現行のダットサイトの上位互換アイテムとなりますので、サンプルキャラクターとオリジナルキャラクターが混在する場合などは、サンプルキャラクターの所持アイテムも対応版に変更するほうが不公平感がないでしょう。  もちろん、「ナイトビジョンやノクトビジョン+ダットサイトは併用できる」とするのも、ひとつの「カスタマイズ」案でしょう。 【Q】亜音速弾ですが、音が小さくなりすぎる印象があります。また、弾だけ換えて、サプレッサーと同様の効果があるのも違和感ありです。 【A】ルールの簡略化のために、だいぶディフォルメされている部分なので、違和感があるかもしれません。  これは、あくまで「カスタマイズ」としての提案ですが、亜音速弾の効果を「■消音レベル+1」ではなく「■銃声の〈感知〉に-20%」に変更してもかまいません。 【Q】『バイト・ザ・バレット』P063の維持アイテム「データベース」について質問です。  「[情報収集]において、[使用可能スキル]に、常に〈情報処理〉〈知識〉を加えることができる」とありますが、これらには〈調達〉以外のスキルで判定することによる-20%の修正を受けますか? それとも[コネクション]を使用したことによる〈交渉術〉のように、修正なしで使用できるのでしょうか?  また、[コネクション]や[部下]との併用、情報料の支払いや[金をばら撒く][札束で顔をはたく]のルールの使用はどうなるのでしょうか? 【A】まず前提として、[コネクション]を使用したことで[使用可能スキル]に追加された〈交渉術〉で判定する場合も、〈調達〉以外のスキルで判定することによる-20%の修正は受けます。これは、「データベース」で追加された〈情報処理〉〈知識〉で判定する場合も同様です。  [コネクション]や[配下]との併用は、特に問題ありません([コネクション]との組合せは、あまり効率的ではないでしょうが)。  情報料は、〈調達〉で[情報収集]の判定を行なった場合のみ払う必要があるという、通常のルールに従ってください。また、[金をばら撒く][札束で顔をはたく]に関しても、[セキュリティレベル]で決まった[基準情報料]に等しい金額を支払うことで通常どおり使用できます。 ◆移動ルール◆ 【Q】[エリアマップ]の移動の手順で、捕捉距離を決定する際のDRにおける達成値は、「最も高いものと最も低いものを取りのぞき」、〈感知〉は最も高いもの、〈市街/局地行動〉は最も低いものを選び出しますが、チームのメンバーが1~3人の場合はどう扱えばいいのでしょうか? 【A】以下のように扱ってください。 ・1人の場合:そのままチームの達成値とします。 ・2人の場合:〈感知〉は高いほう、〈市街/局地行動〉は低いほうをチームの達成値とします。 ・3人の場合:最も高いものと最も低いものを取りのぞき、残ったものをチームの達成値とします。 ◆戦闘全般◆ 【Q】[軽傷][重傷][ショック]のペナルティは[朦朧判定][回復判定][戦術判定]などにも影響しますか? 【A】はい。影響します。 ◆回避行動◆ 【Q】自分の[行動フェイズ]で、まだ[行動]を行なっていない状態で、割り込み(P138)によるグレネード攻撃や制圧射撃などを受け、[回避行動]を行なった場合、失われるのはその[行動フェイズ]の[行動]でしょうか? それとも、あくまで「次の」[行動フェイズ]の[行動]でしょうか? 【A】その[行動フェイズ]での[行動]です。次に行なえるはずの[行動]を失うものとしてください。 【Q】移動中に、敵の割り込み(P138)で[回避行動]を行なった場合、移動はそこでストップするのでしょうか? 【A】いいえ。成功/失敗に関わらず、移動はそのまま続けることができます。ただし、ダメージペナルティ表などの結果で[気絶][朦朧]など、行動不能になるような[コンディション]を受けた場合はストップします。  また、[転倒]や[部位狙い]などで移動速度が低下した場合は即座に適用します。その移動で、すでに適用後の移動速度ぶん移動していたら、それ以上移動することはできません。 ◆射撃ルール◆ 【Q】[射撃集中]は複数回行えないようですが、移動した場合などの「それまで累積していた修正」とは、何を指しているのでしょうか? 【A】[射撃集中]による+10%と、「スコープをのぞく」による修正のことです(実際には[射撃集中]による+10%は、スコープ類の修正に加算されていますが)。[射撃集中]は1回しか行なえません。 【Q】前の[ラウンド]で[射撃集中]した目標を射撃する場合、「継続目標」(P140)の恩恵を受けることはできますか? 【A】はい。条件(対象が[通常移動]や[全力移動]していない)を満たしているのであれば修正を得ることができます。 【Q】前[ラウンド]で複数の目標に対して射撃していた場合、最後の目標にのみ、次の[ラウンド]で「継続目標」(P140)の修正がつくという理解でよろしいでしょうか? それとも、狙ったすべての目標に修正がつくのでしょうか? 【A】複数の目標を射撃する場合は、「継続目標」のルールは適用しません。これは、「前の[ラウンド]に複数の目標に射撃した場合」、「その[ラウンド]で複数の目標に射撃する場合」の両方があてはまります。 【Q】同じ[行動フェイズ]において、《ガンアクション》を使用して同一目標を2回射撃した場合、2回目の射撃に、「継続目標」による+20%の修正は有効でしょうか? 【A】はい、有効です。 ◆グレネード◆ 【Q】手榴弾でも[抜き撃ち]は可能でしょうか? 【A】いいえ。できません。 ◆狙撃、超遠距離射撃◆ 【Q】サプレッサーは[狙撃]の成功率に影響しますか? 【A】はい。-10%の「銃器による修正」([レンジ]3~1に適用)として扱ってください。  ただし、[超遠距離射撃]については、[遠距離]の命中率(すでにサプレッサーによる修正が加わっている)が基準となるので、さらに修正を与える必要はありません。 【Q】〈狙撃〉による[超遠距離射撃]を行なった場合、スコープの修正はどう扱えばいいのでしょうか? 距離別命中修正に加え、「■〈狙撃〉に+○%の修正」の修正も得られるのでしょうか? 【A】いいえ。〈狙撃〉による[超遠距離射撃]におけるスコープの修正は、〈狙撃〉への修正のみを用います。スコープの距離別命中修正は適用しません。  なお、スコープによる〈狙撃〉への修正には、[射撃集中]による+10%のボーナスは含まれていません。  したがって、〈狙撃〉による[超遠距離射撃]の命中率の計算は以下の通りになります。 ・〈狙撃〉の成功率+銃器の[遠距離]の距離別命中修正+[超遠距離射撃]の修正+銃器本体とスコープによる〈狙撃〉への修正+[射撃集中]による10%+そのほか状況やアイテム、クラスアーツによる修正 ◆カスタマイズ関連◆  『Role&Roll』掲載のサポート記事「ロジスティカル・サポート」で提案している、選択ルール/データ案「カスタマイズ」への質問です。  カスタマイズは公式ルールではなく、採用/不採用(そして細部のアレンジ)はGMとプレイグループの判断に任されていますので、基本ルールとの整合性などでそうする必要がない限り、断定的な回答はしません。 【Q】『R&R Vol.50』に載っているカスタマイズの「7.62mm以上の銃器」について質問です。  フルオートで射撃すると-10%の修正がつく銃を、クラスアーツ《ショートバースト》を使用して[バースト]で射撃した場合も、-10%の修正がつきますか?  また、重火器(PK、MAG、M60E4、M2HMG)の場合、銃自体が重いので、安定して撃てるという話をよく聞きます(その代償として重い、ゲーム的には携行値が大きい)。重火器は除外でもよいのではないでしょうか。 【A】[フル]で射撃した場合の修正ですから、[バースト]で射撃した場合は修正なしとなります。また、グロック18C(フル:-10%)、Vz61 スコーピオン(フル:+10%)の修正も同様に扱ってください。  重火器の除外に関しては、重火器の利点が増えますので、良い案ではないかと思います。バイポッドやトライポッドを使用した場合のみ、などと制限を入れるのもいいかもしれません。